しかし、より高度な分析が出来るようになっただけに、「なんだか難しそう…」「どうやって分析していいかわからない…」「何から覚えたらいいのかわからない…」こう言った声をたくさんいただきます。
この記事では、全国の工務店へマーケティング支援をしている当社の視点で、工務店の経営者や広報担当者に向けて、出来るだけわかりやすくGA4の基本的な6つの用語を解説します。
セッション
セッションとは、ウェブサイトを訪れるユーザーが、1回のアクセス中にウェブサイトで行うアクティビティのことを指します。つまり、1人のユーザーがウェブサイトに訪れてから離脱するまでの間に実行する行動全てを、1つのセッションとしてカウントする仕組みです。簡単にまとめると「ウェブサイトへのアクセス数」を表す指標です。
従来のアナリティクスと比べて、GA4ではセッションの計測方法が若干変わっています。こちらについては、以下の記事で解説をしておりますので、ぜひ合わせてお読みください。
いよいよ7月から完全切り替え!改めてGA4の特徴って何?UAとの違いをわかりやすく解説!
https://zenrin-tokai.co.jp/marketing-labo/post-2909/
イベント
GA4のイベントとは、ウェブサイト上で発生するユーザーの行動や操作を追跡するための仕組みです。例えば、ボタンクリックやビデオ再生、フォーム送信など、ウェブサイト上でユーザーが行うあらゆるアクションをイベントとして追跡することができます。これにより、ウェブサイトの運営者は、ユーザーがどのような行動をとっているかを把握し、ウェブサイトの改善に役立てることができます。
GA4では初期設定で以下のようなイベントが設定されています。
- page_view:ページの閲覧
- scroll:ページのスクロール
- click:ボタンやリンクのクリック
- video_start:動画の再生開始
- video_progress:動画の再生進捗
- video_complete:動画の再生完了
- file_download:ファイルのダウンロード
- page_exit:ページからの離脱
上記以外にもカスタムイベントとして、独自のイベントを作成することも可能です。
※カスタムイベントの作成には、Googleタグマネージャーを使用することが推奨されています。
エンゲージメント/エンゲージメント率
GA4におけるエンゲージメントは、ユーザーがウェブサイトやアプリケーション上でアクティブに行動していることを示す指標です。具体的には、ウェブサイト内で、以下のいずれかのアクションが実行された場合、エンゲージメントとして計測されます。
・10秒以上の滞在時間
・2ページ以上のページビュー
・コンバージョンイベントの達成
エンゲージメントは、ウェブサイトやアプリケーションの質や使いやすさに影響を与える重要な指標の1つであり、改善のための方向性を提供することができます。
エンゲージメント率は、エンゲージメントが達成されたセッションを全体のセッション数で割った値です。つまり、特定のアクションを実行した訪問者の割合を示す指標です。例えば、ウェブサイトのエンゲージメント率が10%である場合、訪問者のうち10%が、10秒以上滞在したり、2ページ以上のページビューを実行したり、コンバージョンイベントを達成したりしていることを示します。従来の直帰率とは違い、高ければ高いほど、ウェブサイト上でユーザーがポジティブな行動をしていることを示している指標になります。
コンバージョン
「コンバージョン」とは、ウェブサイトやアプリなどの設定された目的を達成することを指します。資料請求・来場予約・お問い合わせフォームの送信、資料のダウンロードなど、事前に設定されたアクションのことを指します。
コンバージョンを計測するには、GA4上で特定のアクションをコンバージョンイベントとして計測する設定を行う必要があります。
ユーザー
ユーザーとは、ウェブサイトを訪れる人のことを指します。ユーザーは、訪問者のウェブサイトに関する行動や属性に関する情報を提供する重要な指標となります。GA4では、ユーザーの特定に、Cookieを使用するだけでなく、ユーザーIDやGoogleシグナルという独自の機能を使用して、精度高くユーザーの照合ができるようになっています。
トラフィック
トラフィックは、ウェブサイトへの訪問回数を指します。トラフィックは、検索エンジンからの検索、直接アクセス、SNSからのアクセス、リファラー(他のウェブサイトからのリンク)など、さまざまな方法で発生することがあります。ほとんどの場合、セッションやアクセスと同義の言葉として使用されます。トラフィックの量だけでなく、トラフィックがそれぞれどの流入元から、何件発生しているのかを、参照元という項目で確認することができます。
これらの用語は、GA4でウェブサイトの分析を行う上で重要な指標です。まずは用語を理解した上で、自社のウェブサイトの現在地を知ることで、現状の課題や今後とるべき施策を考えることができます。GA4のデータ分析を活用することで、より効果的なウェブサイト運営が出来るようになります。