■ はじめに
工務店の集客・成約のためには、「市場のどこにチャンスがあり、自社はどこで勝てるのか」を見極めることが欠かせません。
その判断を助けてくれる代表的なマーケティングフレームワークが 「3C分析」 です。
3C分析は、
- Customer(市場・顧客)
- Competitor(競合)
- Company(自社)
の3つの視点から市場を整理し、自社の戦略を立てるための基本フレームワークです。
■ 1. Customer(顧客・市場)
「来てくれた人が、どれだけサイトの中で“動いているか”」を見る数字です。
▼ まずは“地域の市場”を正確に理解する
工務店におけるMarket(市場)・Customer(顧客)分析の目的は、
「どんな人が、どんな家づくりを求め、どの経路で工務店を選んでいるか」
を把握することです。
▼ 抑えるべきポイント
- 地域の年間着工棟数の傾向はどうか?
- 子育て世帯・共働き世帯など、主要ターゲットの特徴は?
- 注文住宅か、規格住宅か、リフォーム需要か?
- 情報収集の方法は?(Instagram、YouTube、Google検索 など)
- 家づくりで重視される項目は?(価格、性能、デザイン、立地 など)
▼ 実務で活かす例
- Instagramで“施工事例の雰囲気”を比較している顧客が増えている
- 価格高騰により、予算感を気にするユーザーが増加
- リノベ・リフォーム市場のニーズが高まっている
これらを把握すると、HPやSNSの方向性も明確になります。
■ 2. Competitor(競合)
▼ 「誰と比較されているか?」を知る
競合というと大手ハウスメーカーをイメージしがちですが、実際の比較対象は地域によって異なります。
- 同規模の地域工務店
- デザイン住宅を強みとする会社
- コスパに特化した規格住宅ブランド
など、実際に問い合わせ前後で比較される相手を明確にすることが重要です。
▼ チェックすべき競合情報
- HPの世界観(写真・コピー・導線)
- 価格帯・商品ラインナップ
- 住宅性能や構造の訴求方法
- SNSの更新頻度・フォロワー層
- モデルハウスの雰囲気
- 口コミの傾向
- 広告の打ち方(Google広告・Instagram広告 など)
▼ 実務で活かす例
- 競合がSNSで“暮らし系の動画”を発信している
→ 同程度の表現では埋もれやすいため、自社は“性能×暮らし”に特化する - 競合が価格表を明確にしている
→ 自社も比較しやすい価格帯のページを改善する
■ 3. Company(自社)
▼ 自社の“勝てる理由”を整理する
3C分析で最も重要なのは、自社の強みの棚卸しです。
▼ 工務店が整理すべき自社分析ポイント
- 施工技術・品質
- 耐震・断熱など性能面の強み
- 土地仲介・設計力・提案力
- 社長・スタッフのキャラクター・ポリシー
- 口コミ・紹介比率の高さ
- アフター体制
▼ 自社の強みが伝わるかどうか
特にHPやSNSでは、
「強みが実際に伝わっているか?」
が勝負の分かれ目です。
例:
- “丁寧な家づくり” → 写真や工程紹介がないと伝わらない
- “提案力が高い” → 実例紹介が不足していると弱い
- “性能が高い” → 比較データがないと伝わらない
強みを言語化し、それを見える形で出すことが重要です。

■ 4. 3C分析を工務店が活用するメリット
▼ (1)HP改善の方向性が明確になる
例:ターゲットの明確化、競合との差別化、導線改善など
▼ (2)SNS・広告の発信内容がブレなくなる
例:誰に向けた投稿かを明確にできる
▼ (3)スタッフ全員の「戦略の共通認識」が生まれる
例:商談時の訴求ポイントが統一され、成約率向上につながる
■ 5. 明日からできる!簡単3C分析テンプレート
▼ Customer(顧客)
- 主なターゲット:
- よくある相談内容:
- 情報収集の経路:
- 重視ポイント:
▼ Competitor(競合)
- 競合①:
- 特徴・強み:
- SNS・広告の傾向:
- 評価ポイント:
▼ Company(自社)
- 自社の強み:
- 競合に勝てるポイント:
- 顧客からよく言われる評価:
- 改善すべき点:
■ まとめ
3C分析は、工務店がマーケティングの土台をつくる上で欠かせないフレームワークです。
- 市場(顧客)が何を求めているか
- 競合はどこで強みを出しているか
- 自社はどこで勝てるのか
この3つを整理することで、
“選ばれる理由”が明確になり、HP・SNS・広告の改善につながります。