そんなご相談を、地域の工務店さまから多くいただきます。
GA4の共有のお悩みはさまざま
「自分しかログインしていない。これって会社的にまずい?」
「営業さんや広報スタッフにも見てもらいたいけど、どうすればいい?」
「制作会社や広告代理店にアナリティクスを共有したいけど、権限ってどうしたらいいの?」
こんなお悩みをお持ちの方に向けてこのブログではユーザー追加の必要性や方法、その際に気を付けて頂きたいことなどをご紹介させていただきます。
なぜアナリティクスに「ユーザー追加」が必要なのか?
まず、大前提として、アナリティクス(GA4)はGoogleが無料で提供しているホームページのアクセス解析ツールです。様々な視点からアナリティクスを分析し、会社として活用を進めるのであれば「1人だけが見て終わり」はもったいない状況かもしれません。ひとえに、ユーザーを追加するといっても状況はいくつかあります。
社内での情報共有
・広報担当者がSNSやブログ運用の反応をチェックする
・営業担当者がアクセスされている地域やよく見られるページを確認する
・社長がホームページ全体の状況をチェックする
社外との連携
・ホームページ制作会社が改善点を見つけるために分析する
・広告の運用代理店が広告効果や改善点を把握するために活用する
・webコンサルティング会社が、戦略立案のために現状を分析する
ユーザー追加を行う際には、「誰に」、「どこまでの権限を与える」を検討する必要があります。
権限付与の種類と使い分け
ユーザーを追加したうえで、与えられる「権限」には6種類あります。権限によってアナリティクス内で操作できる範囲が変わります。そのため権限を与える対象、用途によって使い分ける必要があります。
役割名 | できること | できないこと | 社内向けおすすめ度 | 社外向けおすすめ度 | メモ |
管理者 | 全て | なし | ◎ | ✕ | 全体の操作が可能。責任者が持つべき権限です。 |
編集者 | プロパティ単位の設定(イベントコンバージョンなど) | ユーザー管理 | ◎ | 〇 | ユーザーの追加削除が不可能。設定の変更は可能な権限です。 |
マーケティング担当者 | イベント、キーイベント、オーディエンスの設定 | 一部のプロパティ設定 | ◎ | ◎ | マーケティング担当者に付与することで追う指標を設定しながら分析を行えるようになります。 |
アナリスト | 探索レポートの共有 | 設定変更全般 | ◎ | ◎ | データ閲覧とレポート作成に特化した権限で分析担当者に適した権限です。 |
閲覧者 | 探索レポートの閲覧 | レポートの変更・共有 | △ | ◎ | 閲覧だけで大丈夫な場合はこの権限。誤操作の心配なく使用いただけます。 |
なし | なし | 全て | ✕ | ✕ | 権限が無く、アクセスすることができません。退職者や契約終了後に適切な権限です。 |
※上位の権限では、下位権限の操作内容をすべて行うことができます。逆に、上位の権限で行えないことはそれ以下の権限では行うことができません。
実際のユーザー追加の手順
先ほどもお伝えいたしました通り、ユーザー追加は「管理者」の権限をもつユーザーしか行うことができません。まずはご自身のアカウントにどの権限があるかを確認し、下記の手順を進めてください。
それでは、まずは権限付与を行うアナリティクスの画面を開いてください。
その上で、下記の手順に沿って権限付与を行っていきます。(アナリティクスの操作画面は、仕様の変更により定期的にUIが変更されることがあります。本記事の手順は2025年4月時点のものです。)
- 画面左下の歯車マーク「管理」をクリック
- プロパティ設定の項目にある「プロパティのアクセス管理」をクリック
もしくは下記の手順でも同じ画面を開くことができます。
(1)画面左下の歯車マーク「管理」をクリック
(2)画面左のメニューから「プロパティ設定」>「プロパティ」>「プロパティのアクセス管理」を順にクリック

- 開かれたページ右上の「プラスマーク+」をクリック
- 表示された「ユーザーを追加」をクリック

- 権限を追加したいメールアドレスを入力
- 通知の有無をチェックする(デフォルトではチェックが付いた状態なので、メール通知したくない場合は外してください)
- 直接の役割とデータ権限の項目から付与する権限を選択
- 内容の確認が完了したら、右上の「追加」をクリック

これで完了です。
付与に関しての注意事項
与える権限によってアナリティクス上で行える行動の幅が大きく変わります。
間違った権限設定はトラブルやセキュリティリスクにつながるため、以下のようなミスには要注意です。
・意図していなかったユーザーに「管理者権限」を付与してしまう
管理者権限は、ユーザー削除などすべての操作を行える最上位の権限です。思わぬユーザー削除のトラブルや、自社のユーザーが削除されてしまい操作不能になるケースも。社内・社外ともに慎重に行うべき権限です。
・社員の異動・退職後もアクセス権が残ったままになっている
大切な情報が筒抜け状態です。また、思わぬ設定変更がされてしまった場合、連絡が取りにくく解決に時間を要することも。必ず、定期的に権限の一覧確認し、管理しやすい状況を整えましょう。
・不慣れなスタッフに「編集権限」を付与してしまう
編集権限はユーザー追加以外の全てを行えます。誤操作で計測データに影響が出る可能性もあります。また、正しい分析が行えなくなった際の復旧が手間取るリスクも考えられます。
まとめ
GA4を正しく活用することは、ホームページを使った集客・改善の第一歩です。それを誰に活用してもらい、どこまでの操作を可能にするか。しっかり見極めて判断する必要があります。
同じデータでも、視点が変わることで分析の幅は広がるでしょう。複数の立場からアナリティクス分析を行い、ホームページの改善を行っていきましょう。
GA4活用方法やみるべき指標については、弊社で配信しておりますブログにて確認いただき、お役立てください!
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